トラウマと夢
トラウマになるほどのつらい体験。
それは、なかったことにしたくても、そうは出来ません。
誰もみな、過去に戻ってそれをなくすことはできません。
また、トラウマになるほどの経験は、なかなか忘れ去ることはできず、すぐ思い出せる程度の心の引き出しにいるものです。
人間新しいものを覚えるために、過去のことを忘れていく動物だと言われていますが、忘れていくのではなく、思い出さないほど心の奥ふかくに沈んでいってしまっていると思います。
トラウマは、新しいことを覚えても、心の奥ふかくに沈んでいってくれないのです。
沈んでいってしまえと念じているけれど、心の奥底で、「こんなつらい経験を忘れないで!」と叫んでいる場合もあります。
深層心理にある自分が覚えていなかった過去のつらい思い出が原因でトラウマに・・・というのは、このつらい経験を無意識のうちに強引に心の奥に鎮めようとしていたのでしょう。
トラウマになっている経験は、夢によく出てくると思います。
夢は大きく二つに分けることが出来ます。
それは、第3者の目で客観的に眺めているような夢(自分もその眺めている夢の中に登場して“見える”)と、日常生活同様に、自分目線で進行していく夢です。
後者は夢で見ていることがあなたが再び「体験」していることになります。
トラウマほどこの自分目線での夢に出てきやすいそうです。
トラウマになるほどのつらい体験だからそうなるのか分かりませんが、そのつらい体験を再び体験することによって、より強く心に根付いていってしまう。
克服のためには、まずこの夢を、第3者の目で見るような夢へと変わるようにしていく必要があるわけです。