本人が知らないトラウマ

トラウマとなっていることの中には、精神的に強烈にショックな出来事を受けたことによってできるものもあれば、本人が知らず知らずのうちに受けていたものによって生成されていっているものもあります。

私はどうして異性を本気で好きになれないのだろう?
相手のことをどうして疑ってばかりいるのだろう?
などと思ったときに、NLPで見てもらったところ、実は根底に母親から言われていた何気ない一言があったのです。

「結婚相手は高学歴な人としなさい。」

母親が何気なく言ったこの一言。
親にしてみれば、子供が将来安定した結婚生活を送っていけるためにも、学歴の高い人と一緒になるのがいいとアドバイスしたつもりだったこのセリフ。
この言葉によって彼女は実はトラウマに陥っていたのです。

お付き合いする男性にはまず自分が相手のことを好きになるよりも先に学歴を優先してしまう。
だから、心から好きだと思えるひとと付き合っていない。
自分が相手に対してそのような気持ちでいるから、相手も自分のことを心から好きではないだろうと知らず知らずのうちに思っていたのです。
だから、相手が常に浮気をしているのではないか、などとという疑惑を持つようになる。

彼女はこれまでお付き合いしてきた男性のことを学歴と関係なく選んだということは実はまったくと言っていいほどなかった。
つまり心から好きだと、信頼のおける人とお付き合いしていないのです。
そのような不安定な状況で常にお付き合いしているから、相手を疑ってしまうのでしょうね。

これも立派なトラウマの一つです。
このトラウマを克服するためには、まず、自分が知らず知らずに行ってきた学歴で相手を選んでいたという事実を知ることが大切です。
ほんの些細なことではありますが、本人が知らず知らずのうちに持っていたトラウマというのは、本人が知る必要があると思います。
そのこと自身がそのトラウマを克服することにつながるのではないでしょうか。